★ご供養の心
「花は根に帰り真味は土にとどまれり」という日蓮聖人のお言葉がございます。
花が今咲いているのは、しっかりとした根がありその根が土の中から真の味(栄養分)を吸収しているからだよ。という意味であります。 花とは今の自分であり、根とは父母そしてご先祖様、真味とは全ての縁ある方々から頂いたもの。その上に私たちの存在があるとういうことを心にとめること。その姿勢を大切にしなさい。という教えであります。土の中は見えません。大切なものほど見え難く、感じ難くなるのかもしれません。その心を養うのが供養であると思います。 供養とは「供給資養」と書き、「給仕を供え、資質を養う」の意味であります。お給仕をお供えすることによって、自分自身の資質が養われる。ということであります。 また、仏教では「回向」すると言います。回向とは、巡ることでご座居ます。心に思ったこと、口にした言葉、行った行為そのすべては巡ってきます。自らのおこないは、自らに巡ってまいります。