日本では、人が亡くなると火葬をするのが一般的となっています。実は、火葬の歴史はそれほど長くありません。
日本でも土葬が主流だった
日本では、ほぼ100%が火葬で、その後お墓に納骨するのが一般的です。日本で火葬が注目されるようになったのは、霊魂を特に重要視する仏教の考えで肉体の火葬に寛容だったこと、仏陀(お釈迦さま)が火葬されたことなど、仏教の影響によるものです。
さらに、西暦702年には権力の象徴であった当時の天皇が火葬されました。火葬には大量の薪が必要で、当時の庶民はなかなか火葬ができず、この頃はまだ土葬も主流でした。明治時代には、政府によって火葬が禁止されますが、仏教徒の反発、衛生面、土地の狭さなどの理由で禁止令が無くなり、次第に火葬が主流となっていきます。
今でこそほぼ100%となっている火葬ですが、昭和40年頃は30%程度で、日本での火葬の歴史は最近だということが分かります。
宗教が大きく関係する埋葬文化
亡くなった後に魂が二分し、一つは天へ、一つは地に還るという儒教の教えが影響する中国や韓国では、火葬と土葬が半々のようです。伝統的なカトリックを信仰する方が多いフランスでは、遺体を焼くことに抵抗があるので火葬あまり好まれません。欧米で教徒の多いキリスト教には死後の復活という考えがあり、遺体を焼くと復活できないということで土葬が主流です。日本で一般的な火葬が世界の習慣というわけではないのです。
教えの薄らぎや様々な価値観の広まり、土地の問題などで火葬が増えてきている国や地域も多くありますが、埋葬文化には、日本を含め、宗教が大きく関係していることが分かるのではないでしょうか。
どんな人でも必ず最期を迎えます。最期を迎えるにあたり、葬儀やお墓のことについて生前から考えておくことは、とても大切なことです。葬儀についてお考えの方、またお墓、永代供養墓をお探しの方は、当山にご相談ください。
当山では、伽藍を整えお寺での通夜や葬儀が行えるようにいたしました。葬儀の方法や費用など事前のご相談、葬儀社の紹介も行っております。
ご供養、儀式については、入檀後、当山の宗派である日蓮宗の法儀によりとり行なってまいります。