「通夜」や「お葬式」、「告別式」という言葉は聞いたことがあると思います。しかし、通夜やお葬式をはじめて行う方や参列される方の中には、それぞれの違いをご存知でない方も多いのではないでしょうか?こちらでは、「通夜」「お葬式」「告別式」の違いについてお話させていただきます。
「通夜」とは?
現代では、数時間程度で終了してしまう「通夜」もあるようですが、本来「通夜」というのは、生前故人と親しかった友人・知人が弔問に訪れ、思い出話をしながら夜通しで故人を見守るという役目があります。あの世とこの世を彷徨う故人の魂が迷わないよう、蝋燭のひかりと天への道しるべとなる線香の煙を絶やさないよう喪主とご遺族は夜が明けるまで起き続けるという慣習があります。
また、「通夜」の後に行われる「通夜ぶるまい」にも故人への供養やお清め、僧侶と弔問客へお礼といった意味があります。お清めとして日本酒やビールなどを振るまい、昔は肉やお魚といった生物を避けていましたが、最近ではお寿司や天ぷらなどのお食事が振る舞われます。
「お葬式」と「告別式」の違い
「お葬式」は、ご遺族が故人の冥福を祈り、この世からあの世へと渡らせる宗教的儀式のことを言います。お葬式では、故人に仏弟子としての戒律を与える儀式「授戒」と霊山浄土(りょうぜんじょうど)へ導く儀式「引導」が行われます。
この「授戒」と「引導」を渡す瞬間が大切とされており、その瞬間をご遺族や親族だけで見守ります。
一方の「告別式」は、喪主やご遺族ではなく、弔問客である会葬者が故人に最後のお別れを告げる儀式のことを言います。告別式では、できるだけ多くの方が故人とお別れができるように「通夜」を簡略した内容で進行するのが特徴です。最近では、お葬式と告別式を同時に行う方も増えています。
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