暑さ寒さも彼岸まで・・・
お彼岸に入りふと身のまわりの景色に目をやると、色づき始めた自然の息吹が感じられます。
寒い寒いと言っていたと思ったら、今は花粉に閉口して!!
今般2月の末から3月初めにかけてインドに行ってまいりました。
インドは仏教発祥の地であり、
お釈迦様(仏教の祖)が今から約2500年前その教えを説かれた地であります。
時間に限りがありましたので、
今回の旅はお釈迦様が「悟りを開かれた地」、
そして「法華経を説かれた地」を中心に巡って参りました。
【昨年の暮れに蕾をつけ年始に一輪咲いた木瓜が、今一斉に満開!!】
これから何回かに分けて、インドにおける仏教発祥、歴史について簡単にご紹介してまいりたいと思います。
(第一回) お釈迦様 四大聖地
お釈迦様が悟りを開かれた地は、インド、ビハール州、ボードガヤー (ブッダガヤー)というところであります。
お釈迦様在世当時のインドでは、ヒンドゥー教の前身であるバラモン教が支配的宗教であり、
バラモン階級による神々への供犠を中心とする祭式宗教でありました。
紀元前6~5世紀に、それに反旗を翻す自由思想家が続々と現れ、
その一人ゴータマ・シッダールタ(釈迦)は 29歳で出家し、
6年間にわたる苦行と瞑想の後に悟りを開いてブッダ(覚者)となられました。
その成道の地(悟りを開いた地)は、
ガヤーの町から 10キロ程離れたナイランジャナー川(尼連禅河)のほとりにあり、
お釈迦様は、そこにあった菩提樹のもとで悟りを開かれました。
そしてこの地をブッタガヤ(仏陀伽耶)と呼ぶようになりました。
お釈迦様の教えは仏教として広まり、
特に紀元前3世紀のアショーカ王の時代にインドの支配的宗教となりました。
仏教徒にとって四大聖地とされるのは、
ブッダの生誕地(ルンビニー)、成道地(ボードガヤー)、
初転法輪地(サールナート)、涅槃地 (クシナガラ)
であります。
その聖地の中で最も重要な地とされているブッタガヤでは、
お釈迦さまが悟りを開かれた菩提樹の下に石造の台座(金剛宝座)が造られ、
欄楯で囲まれてボーディガラ(菩提祠)と呼ばれる聖域となりました。
その後、菩提祠と呼ばれる聖域の東側に寺院が建立され、
マハーボーディ寺院(大菩提寺)と呼ばれました。
【マハーボーディ寺院(大菩提寺):高さ53メートルの仏塔の周囲で様々な国の仏教徒(僧侶、信者さんなど)が、
各々に祈りの時を過ごしておりました。】
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バスでのインド国内の移動のなか、人々の生活、露店、道端には牛、ヤギ、犬が自由に生活しておりました。
まだまだインフラが進んでいないところが多く殺伐とした感がありましたが、生きるエネルギーを直接に感じられたような気がいたしました。
お釈迦さまの言葉に、
己(おのれ)の得るところを軽んずるなかれ。
とあります。
人生は、トランプゲームのようなものだ。
自分に配られたカードを大切に、
いかに使っていくか。
配られていないカードをいつまで待っても仕方がない、
今配られているカードをしっかり使いこなすことが大切であり、
そしていずれ配られるカードを、その時手にし、
それを大切に使うこと。