昨日から「切干イモ」、干し芋づくりを始めました。私は暮れのお経にお檀家さまのお宅に伺うので、実は私の妻と母が作業しています。
ここのところ寒い日が続くので、なるべく日向で作業するよう頑張っております。
まずおイモを窯で茹でて、熱いうちに皮をむきます。(この皮むき作業が難儀です!!)
行程はこんな感じです。
芋ほり→天日干し(一週間くらい)→茹で作業→皮むき→スライスする→天日に干す(2週間くらい。天候によって)→完成!
細いおイモはスライスせずにそのまま丸干しです。寒風がふいて寒さが厳しいほど、うまく乾燥し甘味の増した「干し芋」が出来上がります。
秋の味覚、おイモさんを茹でて乾燥して保存食にしたわけですが、特別調味料も使いません。その甘味はとてもやさしく食べだすと止まりません。 香りといい、味といい、自然の風味が口に広がります。
時期になると道の駅や農産物の販売所で見かけますが、店頭に並ぶまでずいぶんと手間がかかるものです。食べてしまうのはアッというまですが!!
話は少しそれますが、私がお世話になっているお医者さんからお聞きしたことですが、精製された白砂糖などはミネラルが少なくてバランスがとれていないとのことです。いっぽう、自然に近い状態の甘味料などはミネラルも豊富でからだにやさしいとおっしゃっておりました。
‘天日に干す‘ということが、その素材の甘味をグッと増してくれます。
いろいろな乾物がありますが、お日様の力ってすごいものですね。
実るほど頭をたれる稲穂かな。
いちばん多く果実をつける木は、地面のほうへ頭をたれる。
(種類によっては例外もありますが。)
よく秋の実りになぞらえて、このような言葉をお聞きすることがあると思います。いずれも人としての「謙虚」な姿勢を大切にしています。
ここで、イネや果物の木が頭を垂れ多くの実りを得るためには、「幹」がしっかりし、「根」がよく張っていることがまず必要です。
ただ、「頭を垂れる」ではなく、自分の「幹」をしっかりし、「根」をよく張ってはじめて「頭を垂れる」ことができる。ということになるのでしょうか。
最近、20世紀最大の物理学者といわれるアインシュタインさんの言葉、を読んでいたら、
何か悩んだときは、自然の姿をじっくりと観察してみることです。そこに答えがあります。そんな意味合いの言葉がありました。