★思うこと
葬式仏教というような言葉が、社会に広がり久しくなります。仏教本来の意義、僧侶としてのあり方が問われています。
大切な方との別れは、生きるということに気づかされる時でもあります。死を迎えるまでの今生での「生」、その時間を深く思う時であると思います。 “死”は 終わりではなく、新たなる旅立ちの時であります。死を恐ろしいものととらえるのではなく、まさに生あるものの自然の摂理であります。 その「生」の時間を実感し、心を導く教えが仏教には詰まっています。その教えをお伝えしていくのが僧侶、寺院の勤めであると切に思います。 葬儀、年忌供養の時、お寺の年中行事、少しでもお伝え出来ること、そして心の休息、心穏やかな生活を送れるよう微力ながらでもお役に立てるよう勤めることが地域にある寺院の役目であると思います。 平成26年8月7日には当山開山500年の節目を迎え、縁深き皆様のお力添えを頂き、書院客殿の建設をはじめ境内が整えられました。お寺預かる住職として、新たなる気持ちをもち精進してゆきたいと存じます。