立春を過ぎ日の出も早くなり、少し朝夕の空気が変わってきたような感じがいたします。
とはいえ、今朝はだいぶ冷え込み、境内にも氷が張りました。
【フキノトウ・・・一気に春の味覚が】
賢い人は待つことを知る。 ・・・
愚か者はいそぎ、
朝日を眺めようとして、木によじ登る如きことをする。
【アメリカの思想家、詩人の言葉】
意外に、待つことって大変です。
ついつい、余計なことをしてしまって、言ってしまって、・・・
待っていれば、何もしないでいれば、難なく過ごせたことも、逆に自分から大変なことにしてしまったり・・・
木によじ登って ・・・ 登った木が折れてしまうことも。
”力” と ”方向” と ”タイミング”、 ・・・・ ”力”とはエネルギー(努力)であり、それに方向とタイミングが整うこと。
よく言われますが、人生の歩みにおいてとても大切なことと思います。
仏教では、
この世は、
諸行無常(すべてはうつり変わるもの)であり、
すべての存在は、
諸法無我(すべては繋がりの中で変化しているもの)であると。
こう考えると、私たちは変化の中にあって、互いの関係のうえに存在し、
"生かされている"存在であると気がつきます。
一方的にならず、時には待つことジッとすること、また時には、自分から行動を起すこと、・・・
取り巻く環境にあって、その変化を敏感に感じ、互いを尊重し、
”力” と ”方向” と ”タイミング”、 を図ることが大切でありますね。